★のどの痛み(赤くなる)
★発 熱
★発 疹
★下 痢
★腹 痛
冬のかぜやインフルエンザは低温、低湿度を好むウイルスが原因ですが、夏かぜは高温、高湿度を好むウイルスによって起こる感染症です。
●夏の暑さで体力が落ちているところに、エアコンをかけっ放しで部屋を冷やしすぎたり、寝冷えをしたりすると、夏かぜにかかりやすくなります。
●ほとんどは1週間程度で回復しますが、まれに髄膜炎、脳炎などの重い合併症を起こすことがあります。発熱が長引いたり、頭痛や嘔吐などが続くときにはすぐに受診しましょう。
※髄膜炎…かぜのウイルスや細菌が髄膜(脳や脊髄を被っている膜)に感染し、炎症を起こす。高熱や激しい頭痛、けいれんなどの症状を呈する。
●夏にプールを介して学童のあいだに流行するので「プール熱」の名がありますが、プールに入らなくてもうつります。夏以外にもみられます。
39~4℃の高熱が4~5日続き、のどの痛みが強く、目も赤くなります。
さらに頭痛、はき気、腹痛、下痢を伴うこともあります。アデノウイルスが原因です。
●アデノウイルスの検査もありますが、偽陰性もあり症状で診断します。
通常熱は3~5日くらい続きます。
アデノウイルスに対する治療法はありません、対症療法が中心です。
●予防としては石鹸による手洗いやうがいになります。
プールでは泳ぐ前後のシャワー、洗顔を忘れないようにしましょう。
感染した後は家庭ではタオルや洗面器は共用しないようにしましょう。
●主な症状が消えた後2日を経過するまでは出席停止となっています。
主治医の許可をもらって登園・登校するようにしましょう。
●乳幼児のあいだで流行するの夏かぜの代表的な疾患で、38~40℃の熱が2~3日続きます。
のどの奥に小さな水ぶくれができて痛いので、食べられなくなります。
ひどいときは水分も飲めなくなり、脱水症になることがあります。
●熱やのどの痛みをおさえる薬を処方します。症状によっては解熱剤を使います。のどの痛みから食欲もなくなるので脱水症状にならないように水分を摂らせます。
●予防としては感染者に近づかないこと、手洗いやうがいが基本です。
3日前後で熱が下がり、発症から1週間ほどで回復します。
●主な症状が消えた後も、ウイルスが長期間便から排出される事があるので、症状のある時だけ出席停止にしても厳密には流行を防ぐ事が期待できません。
●学校において明確な規定はなく、ほとんどは軽症疾患なので、本人の状態によって登園・登校の判断をします。
●その名のように、手のひら、足のうら、口の中に小さな水ぶくれができる病気です。
おしりやひざにできることもあります。乳幼児の間で流行します。
以前にかかったことがある子でもまたうつる場合があります。
熱はたいていありませんが、ときに高熱が出ることがあります。
手足の水ぶくれはいたがりませんが、口の中が痛くて食べられなくなることがあります。
●治療をしなくても自然に治る場合がほとんどです。 熱や口の中の痛みがあるときはその薬を処方します。
口の中が痛くて食べられなくなるので脱水症状にならないように水分を摂らせます。
●予防としては感染者に近づかないこと、手洗いやうがいが基本です。
まれに髄膜炎、脳炎を合併することがあるので、頭痛、嘔吐、高熱が続く場合には受診しましょう。
●主な症状が消えた後も、ウイルスが長期間便から排出される事があるので、症状のある時だけ出席停止にしても厳密には流行を防ぐ事が期待できません。
●発疹が出ている程度なら休む必要はないので、本人の状態によって登園・登校の判断をします。
●食欲がないとき
・口の中が痛いときは、刺激にならないうす味の、のどごしのよい物を食べさせましょう。
●入浴は?
・熱があっても、38℃以下で元気があれば、シャワー程度か長湯をしなければ構いません。
●家族も予防を
・手洗いとうがいを施行しましょう。
●薬の服用について
・症状がよくなったと思っても完全に治ったとは限りません。自分勝手な判断をせず医師の指示通りに服用して下さい。
・同じ症状でも以前処方された薬は飲まないようにしましょう。同じ病気とは限りませんし薬の使用期限が切れていることもあります。
・上のお子さんのかぜが下のお子さんにうつったような場合は薬の使いまわしはしないようにしましょう。兄弟でも体質が違う場合もありますし体重によっても服用する薬の量が違います。